2008 07 ≪  08月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2008 09
シークレット・サンシャイン
2008/06/18(Wed)



2007年 韓国 イ・チャンドン 監督

夫を交通事故で亡くしたばかりのシネ(チョン・ドヨン)は、夫の故郷で再出発するため、息子とソウルから密陽(ミリャン)に引っ越して来る。車が途中で故障してしまい助けを呼ぶと、自動車修理工場を営むジョンチャン(ソン・ガンホ)がやってきた。それ以降、何かと気にかけてくれるジョンチャンの尽力もあって、シネは無事にピアノ教室を開くことができた。隣人たちとなかなか馴染めないことに不安を抱きながらも、なんとか順調に新生活を送っていたが、ある日…。

詳しくは → 公式サイト



どんな映画でも、観る人の立場によって感じ方はそれぞれだろう。

だからこの映画も私と世代や性別や生き方が違う人が観たら違う感想になると思う。

カンヌ映画祭で絶賛されたように、素晴らしいと思う人もいるはずだ。

だけど、オンナで母である私の立場で観るこの映画は苦痛そのものだった。

主人公のシネは普通の主婦だ、なんの落ち度もない。

夫を亡くし、息子と二人 一生懸命生きていこうとしている。

唯一気にかけてくれるのは弟だけ、家族とも疎遠のようだ。

虐待されていたような影もつきまとう。

そんな彼女にとって 生きるすべだった 息子

でも、ある事件で息子まで取り上げられた時
 
彼女には存在の意味すら残っていない。。。

「癒し」と「赦し」それがこの映画のテーマになっているが

シネは何を赦し、何に癒されるんだろう・・・

宗教で、人が癒されるか。

神は罪を赦すのか。

始終つきまとう一見 親切そうな男 ジョンチャンは下心みえみえの俗物で彼女を癒せるわけはない。

結局精神を病んでしまう彼女

ずいぶん時間が経過したであろう退院後も傷は癒されていない。

素晴らしい青空のシーンで始まるこの映画

退院後自宅の庭で髪を切るシネと鏡を持っているジョンチャンというラストシーンは

洗濯板が転がる庭の片隅で終わっている。

そのラストシーンは何を意味するのか

人生そんなものだと言いたいのか

映画の題名のように密陽(シークレットサンシャイン)が密やかな日差し=幸せを暗示しているのならいいのだけど、そこに救いがあるようには思えない。


こういう映画を観ると、映画ってなんのために観るんだろうと考えてしまう。

フィクションだから・・・と割り切るべきなんだろうけど

これほどサディスティックに痛めつけられる彼女を見せられるとなんとも後味が悪くやりきれない。

監督はどういう感想を期待してこの映画を作ったんだろう。。。

あるいは私の過剰反応がチョン・ドヨンとソン・ガンホの卓越した演技力のせいだというならば
二人には拍手を送りたい。




この記事のURL | 韓国ドラマ・映画 | CM(5) | TB(0) | ▲ top
コメント
- ・・・なるほど・・・ -
韓国の映画ってこういうパターンの作品が結構ありますよねぇ。

いい映画であるんだろうけれど読みが浅い私にはかなりハードルが高いと見た!
ってか、映画っていい気分で見終わりたい私にはこの手の作品は超苦手かも。

思うに、カンヌで絶賛される映画って・・・小難しい ボソッ(あくまでも個人的意見でござりまする)
2008/06/18 22:59  | URL | orange #qwKvtbg.[ 編集] ▲ top
-  -
ポスターはスエかと思っていたら、ドヨンなのね^^;

思い出したっ!結婚前にカンヌで賞を捕った作品よね・・

たしかに、予告だけで表情が全然ちがうっ!作品性よりも、俳優陣の勝利かと・・。

韓国映画って、最後なんだか救われずに終る作品が多々あるよね・・。
見たものに、投げて終ってしまうような(笑)

国民性の根底にある"恨"が少なからず影響してるのかなぁ
ニホンでは、このような映画は作ってもお客が入らないしね・・求めてるものが違うのさ(爆)

ペパーミントキャンディーの監督なんだ^^
ちょい、納得。
まえに、光州事件で、検索したらこの映画に突き当たった。
Yahooのプレビューで、難しい、難解とか、書いてあった。
ドヨンちゃんもガンホも出てるということで、見たい気もするけど(笑)
2008/06/19 09:48  | URL | るーしー♪ #mQop/nM.[ 編集] ▲ top
- お返事 -
v-33orangeさん

私は小説も映画も難解なのOKなんだけど
後味が悪いっていうのは最悪だよね。

冒頭が素晴らしい青空で始まったこの映画
ラストシーンもキレイな夕焼けとかで終わってくれたら好印象だったんだけどね〜

v-33るーしー♪さん

同じく海外で賞をとってる韓国監督キム・ギドクの映画も重い内容なんだけど、観た後の後味は悪くないんだよね。でも、この監督は私はダメだわ〜

日本人は宗教観がないからこういう赦すとか癒すとかっていうのが理解できないのかもしれないけど
韓国人の国民性とかそういうので感じ方が違うのかもしれないね。

「華麗なる休暇」よりは主婦向けだよこの映画(笑)
是非観て下さい。

2008/06/19 18:59  | URL | snow #XZ039GEA[ 編集] ▲ top
- … -
うっ、私には、ちょっと無理かも、この映画。
小説の難解なのは、まぁ大丈夫だけど、映画はなぁ…。

宗教観、国民性の違い、っていうのは、頭では理解しようとするんだけど、やっぱ難しい。

orangeさんと同じく、映画は後味がいいのがいいわ〜。
2008/06/20 13:47  | URL | みさ #-[ 編集] ▲ top
- みささん -
小説ならね、私も許せたと思うの。
でも映像でみせられるとね・・・

ドヨンの表情とか、辛すぎてね〜・・・

なんか虐待もののAVでも見せられてるようなカンジだった・・・

こういうのは映像表現という名の暴力だと思うよ・・・
2008/06/20 23:36  | URL | snow #XZ039GEA[ 編集] ▲ top
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top

トラックバック
トラックバックURL
→http://snowx2happy.blog100.fc2.com/tb.php/113-0c26df43

| メイン |