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悲夢
2009/06/30(Tue)
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ある日、ジン(オダギリジョー)は交通事故に遭遇する夢を見た。気にかかり現場へ行ってみると、夢と全く同じ交通事故が起きていた。犯人はラン(イ・ナヨン)という女性。しかし、ランは全く覚えがないと主張する。不可思議な現象はその後も続き、ジンの見た夢と同じ行動をランは夢遊病という形でとってしまう事実を知る。見ず知らずの二人は「夢」でつながっていた。
ジンは忘れられない過去の恋人の夢を見、ランは忘れたい過去の恋人に会いに行ってしまう。果たして、この夢はいつまで続くのか。


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キム・ギドクという韓国の映画監督をご存知ですか?
ベルリン国際映画祭で銀熊賞、ベネチア国際映画祭で銀獅子賞など、世界のあちこちで映画賞を受賞しているにもかかわらず、セックスシーン、暴力シーンもあるため、韓国では「悪い映画」というレッテルを貼られて、上映してもまったく観客が入らず、「鬼才」という冠で呼ばれる監督さんです。

暴力シーンなんて、大嫌いな私が おそるおそる「悪い男」という映画をみてから
凝って作られている映像の美しさと、映画におりこまれている「ギドク ワールド」にはまってしまい、
以来 たくさんのギドク映画を観ています。

この映画はなんといってもオダギリジョーがキャスティングされたということで
製作発表のころから期待してお待ちしていました。

この映画も、素晴らしかった 凄かったです。


監督のこだわりは舞台を作ることから始まっていたようで、
映画に登場する場所のすべてが、無機質なコンクリートのマンションじゃなく
韓国の古い木造家屋が使われていて、
古い家屋が醸し出すどろりとした空気感が映画全体に流れて
細部にまでこだわったインテリアも見ごたえあり。

ジンは印章彫師という伝統的な仕事で、ランは衣装デザイナー
ジンの服装は黒、ランは白 
現実の世界と夢の世界
常に「対比」させながらも
画像は常に美しく、色彩からも、訴えかけてくる。

ジンが観た夢をランが実践してしまう。。。というストーリー
先日読んだ 村上春樹の「1Q84」の中に出てくる
「パシヴァ」(知覚者)と「レシヴァ」(受信者)という観念とちょっと似ていると思ったりして
映画とは、まったく関係ないけど^^;

この映画、究極のラヴストーリー なのだけど

人間 「現実」から目をそむけて「夢」を見るもの。
でも、現実より「夢」の方が辛い事もあるかも・・・といいたいのか・・・
夢みたことから破滅がはじまる という事か・・・

オダギリジョーはずっと日本語だけを話し、
他の人はそれを当然のことのように、韓国語で受け答えしている。
なぜ、日本語しか話さないオダギリジョーだったんだろう・・・
ギドク映画では「悪い男」でも「うつせみ」でも男優が一言も話さないから
オダジョーも話さないんじゃないかと思ってたけど かなり日本語で話している。
日本語と韓国語、監督の狙いがついに最後までつかめず、私には違和感があった。
オダジョーを使えば、日本での公開も約束されるし、メリットはあるにしても
韓国の俳優さんでもよかったのでは?? と思った。



後味は悪くなく、
ギドクワールドも炸裂!ではなくややマイルド


二人は愛をどんな風に昇華させるのか・・・


たまには、こんな芸術度の高い韓国映画も是非〜




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