愛を読むひと | ||
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2009/06/23(Tue)
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スイスで出版された原書を、キャロル・ブラウン・ジェンウェイが格調高い英語に翻訳。セックス、愛、朗読、戦後ドイツの不名誉についての、短くも豊かな物語。15歳の少年ミヒャエル・バーグは、謎めいた年上の女性ハンナとの激しい恋の虜になる。だが彼女の身の上についてはほとんど知らないうちに、ある日ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまう。…二度と彼女に会うことはないと思っていた彼だったが、戦慄(せんりつ)の再会が実現する。ナチスの過去を裁く法廷の被告席に、ハンナがいたのだ。彼女が筆舌に尽くせぬ重罪を犯していたことが明らかにされていく、その裁判の進行を追いつつ、ミヒャエルはとてつもなく大きな難問に取り組みはじめる。ホロコーストを知った自分たちの世代は、どう対処するべきか?「理解に苦しむものを理解できると思ってはいけないし、比較にならないものを比較してはいけない…。ぼくたちは、嫌悪と恥辱と罪の意識を抱えたまま、ただ黙っているべきなのだろうか?何のために?」 〜 amazon 商品紹介ページより 久しぶりに よい映画を観た。 「よい」というのはいささか漠然としているけれど、心に残る映画だった。 ベルリンが舞台のこの映画 路面電車が走る戦後間もなくの時代から、近代的な現在のベルリンへ・・・ ドイツという国が背負ってきた戦争の傷 暗く重苦しい時代の空気が映像から伝わってくる。 3つの時代が交錯して 主にマイケル(=ミヒャエル)の視点で描かれるこの映画 辛い過去を背負って孤独に生きるハンナと 15歳のマイケルとの濃密で穏やかなひと夏 司法学生となったマイケルがハンナと再会した裁判 彼だけが知る秘密 マイケルの苦悩と葛藤 マイケルが彼女に与えた罰 そして現在に至る マイケルとハンナのふれあいは マイケルの贖罪か、、、それとも愛か・・・ なんと言っても、この映画でアカデミー主演女優賞に輝いた ケント・ウィンスレットの演技がすばらしかった。 30代後半から70歳までを演じた彼女 女優だから、きれいに撮って欲しい・・・と思うだろうに そんな事は超越して すべてをさらけだしている。 まさにハンナそのものだった。 多くは語らない一言一言が重かった。 映像もすばらしい。 ドイツのノスタルジックな風景と、対極にある 収容所の鉄条線 小道具のひとつひとつにまで、登場人物の性格まで感じられて 丁寧に作りこまれていると思った。 ラストシーン 彼女を告発したユダヤ人の女性は現在メイド付の豪邸暮らし ハンナとの境遇の違いに胸が痛んだ。 マイケルはハンナとの未来を描けていたのか・・・・ 結局ハンナも戦争の被害者なのだ。 「愛を読むひと」 という日本の題名は内容にも合わないし軽すぎる。 原題のまま「The Reader」 にすべきだった。 映画とはラストが違っているらしい 本も読んでみたくなった。。。 よい映画です。 是非観てください。 | ||
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